2009年11月13日 (金)

映画の秋はおしまい

話題作が多く、その上シルバー割引でいつでも1000円で入館できるようになったので、この秋は映画をよく観ました。

「私の中のあなた」(アメリカ)
「母なる証明」(韓国)
「ヴィヨンの妻~桜桃とたんぽぽ~」(邦画)
「沈まぬ太陽」(邦画)
「風が強く吹いている」(邦画)


の五本ですが、それぞれ、まったく違ったタイプの映画です。


「沈まぬ太陽」は、夫と観ましたが、期待が大きかっただけに、いまひとつ焦点がくすんでいたような気がします。
フィクションとはいいながらも、実在のモデルがリアルに想像できるだけに、製作は困難をきわめたようです。
日航機事故現場の再現も、とてもていねいになされていたけど、実際はもっと悲惨だったことだろうと想像できて、心が震えました。
それにしても、今なお取材をつづけ、新作を書き続けている84歳の山崎豊子さんはすごい。


「風が強く吹いている」は、箱根駅伝にかける若者を描いたもの。
ほんとによくあるスポーツ青春物で、結末もストーリーも想像がつくので、どうしようかと思ったのですが、私はなぜかこんなに年になっても、いつまでもこの手の青春ものが好きなのです。
これが、思いがけずとってもよかった。
ストーリーの単純さや、典型的なちょっとくさいハッピーエンドぶりを引いてもあまりある、ピュアで清清しい青年たちの魅力に涙しちゃいました。
各人物の描き方、台詞の良さは、若い若い原作者(三浦しをん)の力なのでしょう。


「ヴィヨンの妻」は、松たかこ(ちょっと美しすぎるけど)が、とてもけなげで芯の強い太宰の妻を演じ、魅力的でした。
松たか子って喜劇もうまいし、歌も雰囲気あるし、これからも注目したい女優さんです。
この作品で、根岸芳太郎監督はモントリオール映画賞で、監督賞を受けています。


私は、いつもアメリカ映画を見ると、家族の描き方が納得いかなくて、画面に向かってツッコミをいれたくなります。
やはり、東洋的な感覚とは、少し隔たりを感じるのかもしれません。
「私の中のあなた」は、観る人に多くの難しい医療の問題を提起してくれます。
難病の娘の命を救うためのドナー役として、娘をもうひとり産むという、私には理解できない設定から始まるドラマです。
母の娘を想う必死な願いと、患者である娘のつらさ、そして父や兄弟。
ちょっとしたどんでん返しの結末は、家族の切ない溝を埋めるきっかけになったでしょうか?


こちらは狂気のような母の愛情を描いている「母なる証明」は、この5本の中では、私のベスト1です。
とっても暗くて怖いミステリーだけど、すみずみまで文句なく面白い。
心の中で、そうだったか、どうなんだろう? 私ならどう? と繰り返しながら最後までぐいぐいひっぱられます。
京都のミニシアターで公開の、ちょっとマニアックな映画なのに、たくさんのおばさん達の観客。
どうも話を聞いていると、久しぶりに兵役を終えてスクリーンに戻ってきたウォンビンを観に来ているようでした。
案の定、見終わった後「こんな役は嫌ね」なんて話しています。
そう、韓流ドラマブームのころにウォンビンのファンになった人には、けっこう驚きの役ですが、そのかわいいウォンビンが難しい役をうまく演じて、この映画をいっそう面白くしていましたよ。


映画のワンシーンのような琵琶湖の夕日と水鳥
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映画の秋は、これでおしまいにしなくては。
明日からは、そろそろ花の苗の植え付け作業にかかります。

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2008年10月 6日 (月)

映画「おくりびと」

裏庭で、ピンクのシュウメイギクに続いて、白いシュウメイギクが開きはじめています。
一晩中降った雨の後の、凛とした白さが目に染みる朝です。
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久しぶりにとても心騒ぐ映画を観たので、ちょっと記事にすることに。
海外のグランプリを取って、評判になっていたせいもあって、地方の映画館でもすごい満員でした。
「おくりびと」は、大好きな「木村家の人々」「僕らはみんな生きている」の滝田洋二郎監督作品です。
「しこふんじゃった」以来、影ながら応援している本木雅弘、透明感あふれる広末涼子、相変わらずうまい山崎努、他の脇役。
とても素敵なキャスティングでした。

笑えるのに、ぼろぼろ泣いてしまうという、私が愛する映画の醍醐味を備え、月山を仰ぐ庄内平野、チェロの音が心に浸みる(音楽 久石譲)映像とともに、私の中では、きっとここ最近の映画のベスト1となりそうです。

遺体を棺に納める、納棺師という職業を初めて知りました。
人の死の後始末、忌み嫌われそうなこの職業から見える人の死は、清らかで美しく、愛おしい。
亡くなって初めて気づく深い親子の絆という人間の永遠のテーマは、辛く、哀しく、暖かく私の心の奥底を揺るがしました。
なぜ、人は亡くなった時にしかこの大切な絆に気づけないのでしょう?

あふれる涙は、親のこと、子供のこと、いろんな私の心の中の溶けない塊を少しながら溶かしてしてくれたようで、少し爽やかな気持ちになれたのです。

愛する人の死を、別れるのではなく、おくりだす気持ちになれたらいいな。 
そうなりたいな。










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2008年6月 5日 (木)

梅雨の晴れ間に

きのうは、梅雨の晴れ間。
午前中は、やっとネモフィラを抜く決心をして、抜いた跡、土を耕し、石灰とバークとパーライトを少し漉きこみました。4~5日待って肥料を入れ、夏用の花を植え込むつもりです。
さて何を植えようか?
今年は、お金をかけない園芸をめざしているので、種まき、挿し芽、株分けで育てた苗を眺めています。
0503240035 ネモフィラを抜いたら、ペインテッドセージが大きくなっているのに気づきます。
3色そろい踏み。


スイトピーも長く咲きました。
そろそろ抜きたいけど、やっぱり種をとってからにしましょう。
マメ科なので、エンドウのようなマメが出来ているでしょう?
右は、ラベンダーと交替した鉢植えのバラ、バレーリーナ。
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あれ、エリマキトカゲ?
スイトピーの下にカナチョロがいました。
カナチョロ君は脱皮中です。
トカゲの脱皮ははじめて見ました。
大きくなれよ。






バラは苦手だけど、
このミニのつるバラは、とても丈夫です。
いまだに名を知らないけど、3cmほどのかわいいバラがいっぱい咲きました。
調べたら、修景バラの”真珠貝”のようです。
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午後は、近くの図書館に映画「猟奇的な彼女」(韓国)を観に行きました。
この映画は、上映当時映画館で観たけど、とても好きな映画なので、無料ならと自転車に乗っていきました。
図書館のホールでの映画は初めてです。
映画の内容からして、若い女性と、私のような映画好きのおばさんばかりだろうと思っていましたが、意外なことに50名くらいの観客の大半は、一人で入場している高齢の男の人でした。

奥さんを誘っても、「せっかく晴れたからお花の世話をしたい」と断られて一人で来たのか?
若い頃、映画大好き青年だった気楽な一人暮らしなのか?
図書館通いしているついでに立ち寄った読書好きなのか?
冬ソナ以来の、韓国映画ファンなのか?

意外な場面で涙を拭く、前の席の初老の男性を見ながらいろいろ想像しました。
映画好きは、ついついストーリーを練ってしまいます(笑)
図書館での次回の上映会は、野村芳太郎監督の名作「鬼畜」
今回とまったく違うジャンルの作品なので、観客の層が変わるのかな~?
変なところに興味がわいて、昔観たこの怖い怖い作品も、また観に来ようと思いました。

なにより、片道5キロ、久しぶりの自転車はとても気持ちよく、ガソリンの節約にもなりました。

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2007年11月23日 (金)

どちらのほうが?

邦画を観た。
たくさんの人が良かったと評判の、『続3丁目の夕日』は、前作を見たときの新鮮さが強かったので、感動のほうはいまひとつ。
ただただ、懐かしく、泣かされたのは事実なんだけど、あまりにも、丸く収めちゃたなというのが、私の感想です。

少し前に、もう1本。
台詞もストーリーも、ちょっとくどかった『象の背中』を観て感じたこと。
ひとつは、冒頭で、末期がんを宣告され、余命半年と言い渡されたときの主人公を演じる役所公司の、どアップおの表情がとても上手くて、あらためて上手い役者さんだなと思ったこと。
ひとつは、はじめて夫の病を知り、覚悟を決めた妻が、夫に、自分に手紙を書いてと言うけれど、夫婦の間で、書かなくてはならないことなんてあるんだろうか?って思ったこと。
そしてもうひとつ。この主人公には愛人がいて(この野郎め)、癌を告知されたことを、息子と愛人には告白し、妻には「苦しめるのは、少しでも短いほうがいい」との理由で、打ち明けないのです。
私は、思わず「そんなばかな~」と突っ込みそうでした。
この、妻と愛人への差はなんなのでしょう?
どちらのほうが???
それとも、だから、それゆえ、男の人は二人同時に愛せて、その愛情の示し方が違うってこと~?
この年になっても、男心はわからんな~。

ふと思ったけど、これが母と妻ならどうなんでしょう?
母には言って、妻には言えない?
それとも、妻には言って、母には言えない?

「どちらを大切に思っているの?」だの、「どちらを愛しているの?」など、野暮なことは問わないけど、私だったら、私にだけは、誰より先に教えてほしいな。

まっ、その前に愛人は困るな~。


咲き始めた今年のパンジー、ビオラ第一弾
ビオラ
F1ペニーマリーナ     F1ビビフェイシーズ    去年のこぼれ種(ビビアンティ-ク?)
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パンジー
F1インペリアルフロスティイエロー  F1インペリアルシルバーブルー
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2007年10月11日 (木)

ホテイアオイ群生とプレクトランサス

きのうは、Kさんと近江八幡に映画を観に行って、帰りはカワシマ種苗へ。
先週も同じコース。このところちょっと遊びすぎ。
ちなみに、映画は先週は、「パーフェクトストレンジャー」で、今週は「幸せのレシピ」。

「幸せのレシピ」のキャサリンゼダ=ジョーンスは、素敵なライフスタイルの魅力的な女性を演じて、うまいうまい、きれいきれい。
先日亡くなったパヴァロッティの歌声が効果的に使われ、久しぶりにおしゃれでハートウォーミングな私の大好き分野の映画。
映画館を出たとき、両手を広げてパヴァロッティのように大声で歌いたい気分でした。

カワシマ種苗さんは、滋賀のガーデナーが大好きなお店。
とにかく種類が多く、安く、新しい品種もいち早く店頭にでるので、年に何度も訪れる。
もういっぱい咲きそろった春の花は見るだけで、じっとがまん、がまん。

寄せ植え用に数本買ったうち、一番のお気に入りはサルビアライムライト
去年、冬越えを失敗したプレクトランサス
ライムライトは寄せ植えで、後ほどご紹介することとして、
プレクトランサスは、この夏、醒ヶ井に行ったとき見事な大鉢のを見て、去年枯らしたことが悔やまれた花です。

青い花々(107)
プレクトランサス 
買ってきた苗(298円)      来年はこのように咲かせてみたい(醒ヶ井で、8月)
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途中、琵琶湖大橋の東詰めのマンションやホテルの立ち並ぶあたりに内湖があって、両岸にホテイアオイが見事に群生していた。
ホテイアオイの花がこんなにきれいで大きいことは、あちこちのブログで見せてもらったけど、こんな近くにこんな群生地があることは、まったく知らなかった。
あんまり綺麗で驚いたけど、フィリピンでもあちこちでこんな群生を見たな~。
いままでの夏は、気づかなかったけど。
やはり温暖化?

青い花々(108)
ホテイアオイ (一番下の写真はいつもよりもっと大きくなります)
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2007年9月14日 (金)

映画 「夕凪の街 桜の国」

つれづれさんのところで、原作が紹介されていた、映画「夕凪の街 桜の国」(佐々部清監督)を観た。
主人公が「生かされている罪」について悩むテーマと、好きな女優さん2人(田中麗奈、麻生久美子)が主演というので、映画館まで足を運んだ。

原爆の悲惨さを訴える書物や映画は数多く観てきたけれど、その悲惨さは、ごく普通の人の日常や普通の幸せが無残な形で破滅されることを訴えている作品ほど、心がおしつぶされ、戦争を憎む。
「TUMORROW/明日」(1988年、黒木和雄監督)は、悲惨な光景を映し出さないけれど、明日が来ない結末を知っている観る者にとって、憤りは大きい。
私の中では、これこそが反戦映画と心に残っている。

「夕凪の街 桜の国」も柔らかい画面から、悲しみを訴えてくる。
「誰かに死んだほうがいいと思われたのに生き残ってしまった」という台詞に心が騒いだ。
そうだ、どの兵器も、人を殺す目的の道具なのだ。
原爆は落ちたのではなく、落とされたのだ。
大義なんてあってはならない。
生かされたことに罪の意識を感じてしまうほどの悲しみは、背中で亡くなっってしまった妹の重みなのだろう。
被爆の影を背負いながら、人を愛して生きていく3代の家族を描いた秀作だった。

それに、広島の方言は私の山陰の故郷の言葉にそっくりなのと、戦後13年目の描写は、私の幼い頃の風景そのもので、懐かしかった。
無邪気で、おてんばな私が故郷で元気に駆け回っていたころ、近くの広島では「長生きしてね」と愛する人に別れを告げる、長生きしたかった女の子達がきっとたくさんいたのです。

つれづれさん、「夕凪の街」の最後の3ページが是非見てみたいので、近いうちにぜひ原作も読んでみます。

0709050017 3本だけ育ったサルビアパテンスが、思い出したようにまた細々と咲いています。
つれづれさん、種ありがとう。
来年は、タップリ咲かせてみたいけどな~
無理かな~?

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2007年8月16日 (木)

映画「善き人のためのソナタ」

本年度のアカデミー外国語映画賞「善き人のためのソナタ」を観た。
ミニシアター系の映画は、見逃すことが多く、この映画もDVDになるのを待っていた。

ベルリンの壁がまだあったころの話、と言ってもほんの20数年前の話だ。
旧東ドイツの反体制の芸術家の家に、国家保安省の手により盗聴器が仕掛けられる。
盗聴したことを、国家に報告する義務を負う職員は、毎日盗聴するうちに、自由な思想、恋愛、音楽、文学にひかれ、心ゆり動かされていくようになった。
ついには偽の報告書を書いて、芸術家達の、西側へ国を告発する運動が見つからないように手助けをする。
この告発は、この芸術家の恋人の死という犠牲を払いながら成功し、数年後の東ドイツ崩壊へ、少なからず影響を与える。

盗聴器から流れてくるピアノのソナタの音に感動して、国家保安省職員が涙を流す姿が、この映画の全てを象徴していた。

映画の中に、「レーニンがベートーベンの情熱のソナタを聴いてしまうと、革命を最後までやりおおせることが出来なかった」という台詞があった。

ほんとうにそうなら、世界中を美しい音楽で埋め尽くせばいい。

美しい花も、やさしい小鳥のさえずりも、きらめく緑も、紺碧の空も、争いを封じ込める力には成り得ないのか?

愛しいもの、美しいものを守りたい想いはすべての人にあるはずだけれど、ほんとは何を守っているのだろう。
何を守りたいの?

きのうは、終戦記念日。
夜のTVの、護憲、改憲の討論を聞きながら思った。
いつの世のも、こうして議論を重ねながらも、人は過ちを犯す歴史を繰り返している。

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青い花々(106)

カンパニュラサマンサ
水生植物園で見つけました。
数多い、カンパニュラ系でも、夏中咲くらしく、ぜひ一株ほしい品種です。

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