カブトムシ騒動
先週、夫が里山からたいへんなものを持ち帰った。
腐葉土を作っていたポリの蓋を開けたら、カブトムシのサナギがごろごろ、仰向いて寝転んでいたという。
ひっくり返したら、出てきた、出てきた。 7月13日
おがくずの中に移しました。
もぐっていますが、30匹くらいいます。
はじめは、孫達が喜ぶとか、近所の子にあげようとか、夫婦ではしゃいでいたけど、ああ無知だった。
残念なことに、子供が小さい頃、カブトムシの観察はしなかったのです。
ネットで育て方を調べたり、県の博物館に電話したりして、愕然とした。
カブトムシのサナギは、蛹室と呼ばれる繭玉のような空間の中で羽化するので、室を壊して出してしまうと、死んだり、奇形になったりするというのです。
ポリ缶がほぼ密封状態で、酸欠をおこして上に上って来ていたのか、ポリをひっくり返した時に室も壊れたのか、いづれにせよ、サナギたちにお家はありません。
博物館の先生は、
「めんどうだけど蛹室をつくってやるか、土の中にもどして、全部無事に育ってと念じるしかありませんね」とつれないお返事。
蛹室をつくるには?
ネットで調べた。
100円ショップへ走り、アレンジ用のオアシスを10本買ってきた。
3個に切って、500円玉大の穴を深く掘る。
羽化した時に、逃げないようペットボトルを半分に切って、蓋をし(もちろん穴をあけて)、オアシスに霧吹きで水をかけて湿らせて、
じゃーん、サナギのマンションが出来上がりました。
半分は、友人達のお孫さん達に里子に出し、3匹は残念ながら死んでしまいました。
残ったサナギを見守ること一週間。
サナギの色が、黒っぽい色に変わってきました。
アップで見てみます?(♂)
脱皮がはじまりました。
羽の部分はまだ白っぽい。
ついに、つやつやの成虫に羽化しました。
夜になると、おがくずの中からでてきて、狭い飼育ケースの中を、歩きまわしたり、飛んでみたり。
うるさくて大変です。
狭い場所から逃げたいようです。
里山にかえしてやろうか?
はてさて?
ふと思いついて、地域の小学校の学童保育に問い合わせ。
孫にあげる一対を残して、まだ羽化していないサナギと、成虫達全員、昨日もらわれていきました。
男の子達が「かぶとのサナギ見るのはじめてや」「ちゃんと羽化させようね」なんて、大喜びでした。
ヤレヤレ、苦労したかいがあったな~。
カブトムシに振り回された一週間ではありました。
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