名画「八月の鯨」で見たブルーベリー
1987年の作品だから、ほぼ30年前に観たことになる。
当時、淀川長春さんが大絶賛の名画「八月の鯨」
八月になると、沖に鯨が見えるアメリカの小島に暮らす老姉妹。
なにかと憎まれ口をきく目の見えない姉と、それを優しく受けとめながら、それでもいさかいながらの妹との生活が淡々と描かれる。
アーリーアメリカンの生活の家具や衣装、雑貨にもとても心惹かれたのをおぼえている。
岬に建つかわいい家の庭にうっそうと生えるブッシュから、小さな黒い実を摘んで、かわいいブリキのバケツに入れて食べていた。
当時は、何の実だろう?と思ったけど、ずっと忘れていた。
いつからだろう。
日本でも当たり前のようにブルーベリーのジャムが売られ、最近は生のものも手に入る。
鉢植えにしていたブルーベリーを、山の畑に移植し、数も増やすと、ここ数年は冷涼な土地柄も手伝って、多く実るようになった。
一粒一粒摘みながら、今頃になってあの映画を思い出した。
あの実は、これだったんだ。
You Tube で観られたので、久しぶりに観た。
当然ながら、若い時に観るのと今観るのとでは、ずいぶん違った。
90歳を超えた老姉妹が寄り添って暮らすさまは、若い頃は切ない想いで観ていたが、この度は、勇気さえ感じる。
こんなにいい映画だったんだと、淀川長春さんの年齢に近くなってこそ、よくわかる。
うちのブルーベリーは、年々たくさんの実が採れるようになりました
今年も鈴なりです。
きょうは、ほぼ1.3キロ摘みました
ジャムにします。
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