« 秘色(ひそく)色の花、クレサンドラリフレブルー | トップページ | あ痛たたっ。 »

2007年8月23日 (木)

老いて二人暮らす

駅前のスーパー○○堂の出入り口の自動ドアの前で、80歳くらいのおばあさんに声を掛けられた。
「○○堂は、どこから入るんですか?」
「ここですよ。一緒に入りましょう。」と返事をしたけど、なんだか不安そうな顔。
「おじいさんが、おらんのや」
「一緒だったん?」
「いいや、おじいさんは自転車で行ったんや」と言うので、しばらく一緒に待っていたが、おじいさんは現われない。
「もう帰るわ」とおばあさんは言い出した。
手をひいても、よぼよぼとしか歩けないのに、
「一人で帰れるん?」
「いいや、どないしよう、よう帰らんな~」
「電話して誰かに迎えに来てもらおうか?一緒に帰ったげようか?どこから来た?」
「でも家には、誰もおらん。どこかいな~」
住所も、電話もわかるものは持っていなくて、さてと困った。
すぐ近くに交番があるので、なんとか方法を相談しようと、おばあさんの手をひいて歩きかけたら、道の反対側に、汗だくで3輪自転車を手で押しながら、これまたよぼよぼのおじいさんが「どこにおったんやー」らしいことを叫んでいる。
一緒に家を出たが、3輪車のおじいさんは、さっさと先に着いて、いつまで待ってもおばあさんが来ないので、別の道を引き返して探していたらしい。

おじいさんに、「なんでもっと早く来んのや」と、きつく叱責されて、おばあさんは、下をむきながら、おじいさんの後をついて、とぼとぼ、よぼよぼと人ごみに押されながら歩いて行った。

きょうは、少し暑さがやわらいだので、二人で買い物に行こうと思ったのかな?
広いスーパーの中で、またおじいさんを見失うのではないかな?
あの3輪車に、荷物を積んで、暑い中、またよぼよぼと二人で歩いて帰るのかな?

二人の後姿を見送りながら、夏だと言うのに、かさかさした冷たいおばあちゃんの手の感触を思い出した。
体の弱ってきた老夫婦が、二人で寄り添って生きている。
介護保険なんてまだまだ使えそうにないな。
なんだか、切なくなって、涙がこみ上げた。


私も老いたら、とぼとぼ、よぼよぼと老いた夫の後をついて歩くのかな?
夫は、ちゃんと私に歩幅をあわせてくれるかな?


サザンクロスとミリオンベル
0708020027_3

夏の間、かわいい花を次々咲かせています。サザンクロスは、暑さに強く、虫もつかず、夏の優等生です。

|

« 秘色(ひそく)色の花、クレサンドラリフレブルー | トップページ | あ痛たたっ。 »

コメント

コーラルさんへ
多分、これぐらいでは介護保険はまだだと思います。
きっと誰か近くにいらっしゃるのでしょうが、まだまだ夫婦で、人に迷惑掛けずに暮らしていきたいのかもしれません。
地域で協力し合えたら、お年よりももっと住みよくなると思いますが。
コーラルさん、きょうコーラルニンフを↑に載せました。大好きな色です。
この花を見ると、コーラルさんを思い出しますよ。もし手に入らなければ種を送りますよ。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月30日 (木) 17時48分

となりのとまとさんへ
とまとさん、暑いうえ、いろいろ気苦労で大変でしたね。
おばあちゃん、ホームに慣れてこられましたか?外泊すると帰りたくなるのではないのかな?
こうして、娘がそばにいてあげられるのは、幸せなことですね。きっとおばあちゃんも感謝していることと思いますよ。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月30日 (木) 17時38分

kyutarouさんへ
いつまでも、夫婦二人が一緒なのがほんとに幸せなのかなと、私の両親を見ていても感じます。
若い人が、そばで見守れないものかと感じずにいられません。
自分達が年とった時、はじめてこのおばあちゃんの気持ちが理解できるのだろうと思います。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月30日 (木) 17時33分

記事を読んで、涙が出そうに(出たかも)なりました。
そして、ブルーさんの優しさにも。
介護サービスを活用されてるのかな?とか、気になりました。
それよりも、身近な人の方が嬉しいでしょうけれど。
これからの毎日が、楽しい日々でありますように。

投稿: コーラル | 2007年8月26日 (日) 21時04分

ご無沙汰していました。
母の外泊の後、疲れが出て、気力が沸きませんでした。きょう久々にブログをアップしてネモフィラブルーさんのところへお邪魔しました。
切ない気持ちになって、胸がぐっとつまりました。ネモフィラブルーさんの優しさがおばあさんにも伝わったと思います。

投稿: となりのとまと | 2007年8月26日 (日) 12時53分

お久しぶりです♪
チョットお邪魔しようと遅い時間にお伺いしました、今日のお話は、何年か後の、自分と重なり、切ないですね、旅立った両親の事を思い出しました、離れて暮らしていて良く面倒も看ず、後悔先に立たずとは、良く行ったものですね、それにしてもブルーさんはお優しい方なんですね~
心が暖まりました。\(^o^)/

投稿: kyutarou | 2007年8月26日 (日) 00時32分

つれづれさんへ
なんだかかわいそうと同情するのか、叱責を愛情の表れと見るか、、ネガティブな私と、ポジティブなつれづれさんの性格がでているようで、面白いです。
私達の世代、ましてやつれづれさんの世代になると、こんなおじいさんはほとんど居なくなると思うけど、体が不自由になって、思うように事が運ばないと、夫婦ってお互いに本音を言える分だけ厄介なのかも。
夫婦の間にも、礼儀ありってことかいな。
つれづれさんが80歳になるころは、携帯なんて過去の遺物になっていると思いますが(笑)

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月25日 (土) 11時21分

ちひろさんへ
おかあさんがお一人なのは、気がかりですね。でも、一人で暮らすのと、一緒に暮らすのの、どちらがいいとは言えないと思います。一長一短ありますよね。
お母さんが、手伝ってとサインを出してこられるまで、いつでも手を差し伸べられるように見守ってあげることしかできませんね。
なるようにしかならないと、お花を愛でながら、お互い、今を元気に生きましょう。


投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月25日 (土) 11時08分

ムムムさんへ
そういえば、どこかで聞いたお話によく似ています。ムムムさんの辛さが少しだけだけど、わかる気がします。
おもわずおじいさんに「そんな、怒らないで、おばあちゃん、早くは歩けないから」と言いそうになりました。
おばあさんは、「いっつも、怒られるんや」と悲しそうでした。たぶん、おばあさんは少し認知症がはじまっていて、あの年齢の昔風の男の人には、その状態を認識して対処するのは至難だと思います。
朽木の朝市もけっこう有名なので、一度行って報告します。大原よりもっともっと田舎で、朽木村までの道は、紅葉のころが最高です。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月25日 (土) 10時58分

ポエポエさんへ
自分の両親が二人で暮らしていた頃、父はだんだん体が不自由になり、母は物忘れがひどくなって、父に怒られてばかりいました。
思いどおりに動けないいらだちが、長年つれそった母にのみむけられるのは、夫婦なればこそ、それが夫婦なのかと。
残暑が厳しいようですが、少し朝晩は涼しくなってきたので、お花達も元気を取り戻して欲しいですね。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月25日 (土) 10時45分

micoさんへ
周りの人に同情されないよう、元気に年を重ねていきたいものですが、こればっかりは、思うようにいかないでしょう。
まあ、なるようにしかならないと、今を楽しく生きましょう。
まだ、まだ暑さがつづきそうですが、この花達は元気で咲いてくれます。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月24日 (金) 22時37分

minigardenさんへ
私の両親も、ずっと歩けなくなった、父の身の回りの世話を、10年以上母がして、二人でくらしていました。
でもそれも、いつか限界がきます。
年をとっても元気でいさえすればいいのですが、医療が進歩するにしたがって、体は少々不自由でも長生きできるようになって、老後をいかに過ごすかは、考えたくないけど、とても重い問題です。
男の人は大抵、自分が面倒見てもらうつもりでいるようですが、そううまくはいかないものです。おおいに、お世話してもらいましょう。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月24日 (金) 22時32分

笑顔のたんぽぽさんへ
わあ、たんぽぽさんのところは、お茶がでるんですか?
誰にでもくる、老いはできれば平穏であってほしいものです。
他人の目には気の毒なようでも、本人達はこうして何十年も寄り添って生きてきて、それなりに幸せなのかもしれません。
昔の女の人は、こんなおばあさんのような人がたくさんですね。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月24日 (金) 22時16分

おばあさんのことを心配する気持ちが高じて叱責になったのでしょうか?
この世代の男性特有の愛情表現なのかも・・・。
叱られながらも おばあさんは おじいさんを頼っているのかな?
そでなければ 二人でお買い物にはこないような気もします。
よぼよぼになっても 携帯だけはお互い持ち歩くようにしよう!と
ネモフィラブルーさんの記事を読みながら思いました。
夫婦で 上手に年をとるのは けっこう難儀なことかもしれません。
手探りしながら がんばります。

投稿: つれづれ | 2007年8月24日 (金) 20時15分

chiyomiさんへ
そうでした。今を楽しく暮らすんでした。
自分達はどうあれ、この年まで、おじいさんに気を使って、一生懸命なおばあさんを、誰か若い人が、そばで助けてあげれないものかと思ったのです。
こういう世話やきの気持ちは、案外迷惑なものなんですけどね。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月24日 (金) 19時56分

ご無沙汰しました
お年寄りふたり暮らし・・
これから先どんどん増えて行くのでしょうね
何時までも元気で頑張っていたいけど・・
寂しくなってしまいますね
ひとりで暮らしている母を思います・・
頼ってくれれば良いのに・・・(娘だって寂しいんです)
辛いです
サザンクロスとミニオンベル元気そうですね
爽やかな気持ちになりました
何時も気にかけて頂いて嬉しいです
同じ歳を重ねているのに感謝してます
お邪魔して心軽くなりました
ありがとうございます

投稿: ちひろ | 2007年8月24日 (金) 19時49分

多分このおじいさんは、何かにつけておばあさんを叱責していて、片やおばあさんは、またおじいさんに怒られると内心ハラハラしているのだと(どこかとよく似ているので)想像できます。必死になって自転車についていこうとするおばあさんの気持ちが辛いです。
こういう場面を見る、あるいは話を聞くだけでも辛くなりますね。80歳くらいならば、結婚して50年以上は過ぎているでしょうに。どういう道を歩んでこられたのか。
今まではお互いになんとか健康にやってきましたが、我が家でも老いてお互いにどういうことになるのか・・・と考えてもしようがないか!「今を楽しく」を肝に命じます。

投稿: ムムム | 2007年8月24日 (金) 16時49分

なんだか切なくなってくるお話ですね~。
自分達が年老いた時は、いったいどうなっているでしょうね~。

サザンクロスとミリオンベルの組み合わせ、涼しげでいいですね♪
ホッとしました。

投稿: ポエポエ | 2007年8月24日 (金) 15時01分

自分たちの行く末を見ている様で切なくなりました~
白い花のサザンクロスは初めてです、
ミリオンベル素敵ですね。

投稿: mico | 2007年8月24日 (金) 10時44分

80歳くらいでも、いろんな人がいて、かくしゃくとして言動に覇気があるお年寄り、こんなにも弱ってしまっていて・・と見ていて悲しくなるお年寄り、身体は元気だけど痴呆がでて身の回りのことができないお年寄り・・・・
よその80歳台の方を見ると、自分の両親と夫の両親が一緒に浮かんで見えてきます。
年をとるってこういう時につらいなあと思います。
自分はまだまだだと思っていても、今から頭を鍛え身体も鍛えておかないと、自分で自分の老後は維持できないなあ、とそう思ってるんですが。なかなか難しいですよね。予想しないことも起こるだろうし。
ちなみに、半年しか年齢が違わない私の夫は、老後は私に全て身の回りをやってもらうつもりらしいです。いったいどういうこっちゃ、って思ってますが。

投稿: minigarden | 2007年8月24日 (金) 08時53分

おはようございます~~
昨日は、折角遊びに来てくださったのにガタガタしていてお茶も出さずにごめんなさい。
ありがとうございました。

ネモフィラさんの優しさが浮かびます。
スーパーなどで時々このような老夫婦を見かけます。老夫婦の犯罪も色々な理由があってのことでしょうね・・・。
考えさせられますね・・・

投稿: 笑顔のたんぽぽ | 2007年8月24日 (金) 08時30分

共に24年生まれの同級生夫婦のブルーさん家と我が家、どんな老後が待っているのでしょうね。
今は楽しい老後が待っていると、今を楽しみましょうね。ブルーさんから先日コメントをいただいたばかりです。(^-^)

投稿: chiyomi | 2007年8月23日 (木) 23時31分

Happyばあばさんへ
案外、本人は、こんなもんだとケロリとしているものかもしれません。
でも、あんなに弱弱しいおばあちゃんが、やっとたどり着いて、あんなにおじいさんに怒られてるのは、とてもかわいそうと思いました。
私達の世代とは、違うのでしょうね。
老いたときこそ、いたわりあっていけたらと思わずにいられません。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月23日 (木) 22時48分

marippeさんへ
年を取るとはこういうことなんですよね。
若い人が、そばにより添えないものかと切なくなりました。
私の両親はホームに入っていますが、金銭的にできる人とできない人があるので一概に言えませんが、肉親が寄り添えない分、専門の人が寄り添ってくださいます。
自分達の場合はどうなるのでしょうね。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月23日 (木) 22時38分

ロココさんへ
私達の世代の男の人と、今のお年寄りの世代の男の人とは、奥さんに対する態度がちがうかもしれません。
なんだか、おばあさんがかわいそうに思えたのです。
サザンクロスは、ほんとに小さて、かわいい、地味な花です。

投稿: ネモフィラブルー | 2007年8月23日 (木) 22時31分

行く末を見るようでちょっとつらいものがありますね。
怒られたり、心配したり、いたわったり・・の毎日。お互いがつっかえ棒になってるわけで、もし1人になったら・・・
トボトボでもご自身達で歩け、2人でいられることを良しとすべきでしょうか・・
きれいな花を見てニッコリしてほしいですね。

投稿: Happy ばあば | 2007年8月23日 (木) 22時07分

うちも、ジジババがいるんで、よく分かります。
何をするにも時間がかかるんですよね!
目が見えないから、文字も読めない、字もかけない・・・
耳も遠いから、聞きづらい・・・
すっごく大変だと思う。
傍にいてあげられないから、不安なんですよね~

投稿: marippe | 2007年8月23日 (木) 21時04分

オッ一番乗りかな?
おじいさんとおばあさんの話、何だか本当に切なくなりますね。怒られながらも二人でいるうちはまだ良い・・・一人になって益々老いていった時の事を思うと・・・この老夫婦に幸あれ!
サザンクロス、他のブログでピンクのを見ましたが、白いのもあるんだぁ、チョット可愛いお花ですね。病害虫がないのも良いですね。

投稿: ロココ | 2007年8月23日 (木) 21時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 秘色(ひそく)色の花、クレサンドラリフレブルー | トップページ | あ痛たたっ。 »